解説!動画制作!一眼レフカメラの調整って?(ステップ1:露出編)

ここでは、一眼レフを使って動画制作を行ううえで、必要な知識を解説していきます。
ステップ1では露出についてお話します。

一眼レフとは?

現在、世の中で「一眼レフ」と呼ばれているものは「デジタル一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼」を指しています。カメラにとって心臓部ともいえる「センサー」を持っています。

デジタル一眼レフが誕生する前は、センサーはなく、心臓部は「フィルム」でした。(現像して写真を作るタイプのカメラですね。)

写真を撮ることに特化していた一眼レフカメラでしたが、デジタル化してどんどん進化したためにビデオカメラに並ぶ動画撮影用のカメラとして広く活用されるようになりました。

マスターすべきは露出のコントロール

カメラの心臓部である「センサー」ですが、ここは光を取り込む部分です。このセンサーに対して光の量を調整していくのがカメラマンの大きな役割です。

露出(明るさ)を決めるのは、以下の3つ。

  • シャッタースピード
  • 絞り
  • ISO感度

これをマスターすれば、朝、昼、夜、室内のどのような場面でも適切な明るさの調整が出来るようになります。

 

シャッタースピードとは?

レンズの手前にあるシャッターが開く時間です。これをコントロールすることで、入ってくる光の量を調整します。シャッタースピードが遅くなると、光が入りすぎて真っ白になったり、被写体がセンサーに写る時間が長くなるので残像が残ってしまったりします。

  • シャッタースピードを遅くする場面=夜の星空、タイムラプス ※ブレるので三脚が必須
  • シャッタースピードを早める場面=スポーツなど素早い動きを鮮明に撮りたいとき

動画は静止画がたくさんつながって出来でいるので、一つ一つの静止画には少しの残像があった方が実は自然に見えます。シャッタースピードを短くするとこの残像がなくなってしまい、パラパラ漫画を見ているような違和感が生まれてしまいます。まずは、1/60程度に設定してみましょう。また、編集の現場でも実写映像やアニメーションを扱う際に、自然に見せるための効果としてあえて残像を入れる(ブラー効果をつける)場面があったりします。

シャッタースピードに関する注意点が一つ。蛍光灯やLEDなどの照明は人の目に見えない速さで点滅しているため、カメラではその点滅を正確にとらえてしまいます。明るくなったり暗くなったりする周期にシャッタースピードを合わせるとフリッカーが起こりにくくなる(西日本では60kHzなので1/60や1/120にする)ことを知っておきましょう。

【用語解説】フリッカー=蛍光灯やLEDなどの光源で撮影する場合にちらつきが発生する現象

撮影現場でのお話

私たちが多くの場合に設定しているシャッタースピードは「1/60」秒です。

絞り(しぼり)とは?

絞りはF値、アイリス、とも言い換えられます。レンズの絞り羽が閉じたり開いたりして、光の量を調整することです。絞りは、「絞る」「開ける」という言葉で表現します。最大まで開けた状態を「開放」と言います。このとき一番光を取り込んでいます。

F値は、明るさだけでなく、被写界深度(ボケみ)にかかわってきます。F値を小さくすると、ピントを合わせた被写体以外がボケて印象的になりますし(下図の桜の写真参照)、F値を大きくすると奥のものまでしっかりピントが合います。

この被写界深度の浅さが一眼レフカメラの醍醐味でもあります。また、開放F値の小さいレンズは明るくて綺麗に撮れるレンズとして一般的には優れたレンズということになります。ちなみに、人間の目は、F値1.0だそうです。カメラよりずっと明るさの面で優れていますね!

ビデオカメラではこの表現力はマネできませんので、私たちは一眼レフやシネマカメラで動画を撮る機会が非常に多いです。(ビデオカメラの良さは、また改めてご説明します!)

撮影現場でのお話

私たちは普段の現場で、開放F値が4.0のレンズをよく使用しています。ボケみを重視して撮影したい場面が多いので、F値を4.0に固定し、ISO感度やNDフィルターなどで明るさを調整していきます。

ISO感度とは?

光をセンサーで受け取った時のセンサーの感度のことです。

高くすると明るくなりますが、無理やり上げると信号が間違って認識されノイズで現れてしまいます。

ISOはあまり上げすぎないことが鉄則です。室内の場合はよほど明るくないと照明機器なしには思ったような綺麗な映像を撮影することができません。

現在では、常用のISO感度が25600を超えるような高感度のセンサーが多くナインナップされています。(カメラが進化して暗さに強くなっていくのは本当にありがたいことです!)室内での撮影が多い場合には、常用のISO感度が25600を超えるカメラがおすすめです。

撮影現場でのお話

動きながら撮影する場合など、現場の明るさに合わせて追従してほしい場合には、ISO感度はオートにして撮影することも多いです。

NDフィルターを使う

光を調整するものとして、前述の3以外にもう一つ、NDフィルターがあります。人間でいうサングラスです!

  • 一眼レフカメラはレンズにフィルターを装着して光の量を調整します
  • シネマカメラ、ビデオカメラではカメラにNDフィルターが内蔵されているので、スイッチで切り替えます

まとめ

  • 一眼レフは光のコントロールが大事
  • よく使われるシャッタースピードは1/60秒
  • 絞り(F値)は開放して撮影することが多い
  • ISO感度はオートも使える

以上、露出のコントロールをマスターしてハイクオリティな動画撮影をしましょう♪

miyaharasonoko

1988年、北九州生まれ。プロモーションディレクター。CM/企業VP/ウェディング/舞台。【いつものカメラ】FS5/α7SⅡ/Zhiyun Crane【編集ソフト】Adobe Creative Cloud/EDIUS pro

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